家系図作成代行の費用は「1系統だけ調べたい」のか「4系統(祖父母4人すべて)を遡りたい」のかで大きく変わります。本記事では業界10社の実勢価格データをもとに、系統別の費用相場、行政書士事務所と専門企業の価格帯の違い、戸籍取得の実費、追加料金が発生するケースを整理しました。料金比較で「なぜこの価格差が生まれるのか」が分かる構成です。
家系図作成代行の費用相場(系統別の中央値と価格レンジ)
家系図作成代行の費用は、調査範囲(系統数)・納品形式(巻物・額装・データのみ)・追加調査の有無で決まります。当サイトが業界10社の公開料金を集計した結果、系統別の実勢価格レンジは以下のとおりです。
| 系統数 | 最安 | 中央値の目安 | 最高 | 主な内訳 |
|---|---|---|---|---|
| 1系統(父方のみ等) | 12,100円 | 50,000〜60,000円 | 168,000円 | 戸籍収集+家系図1部 |
| 2系統(父方・母方) | 63,800円 | 90,000〜110,000円 | 217,800円 | 戸籍収集+家系図1部 |
| 4系統(祖父母4人すべて) | 85,000円 | 130,000〜160,000円 | 672,000円 | 戸籍収集+家系図1部 |
| 全系統(8人以上) | 195,000円 | 220,000〜330,000円 | 965,580円 | 戸籍収集+家系図1部 |
※2026年5月時点で各業者公式サイトに掲載されている標準プランの税込価格を集計(巻物・額装などのオプション抜きの最安構成)。実費(戸籍取得料・郵送料)は別途必要。
家系図作成代行の費用相場は、4系統で約13万円〜16万円が中央値です。最安価格と最高価格の差は約8倍に達するため、「相場」という言葉だけで判断せず、サービス範囲(戸籍収集のみか/本格家系図セットか)を揃えて比較する必要があります。
業者カテゴリ別の価格帯(行政書士事務所と家系図専門企業の違い)
家系図作成代行を提供する事業者は、大きく「行政書士事務所」と「家系図専門企業(株式会社等)」の2タイプに分かれます。それぞれ価格帯の傾向が異なります。
行政書士事務所タイプの価格傾向
行政書士事務所は、戸籍の職務上請求権を活用して戸籍収集を行い、定型的な家系図にまとめる構成が中心です。集計対象10社のうち行政書士事務所6社の4系統プランは、85,000円〜672,000円のレンジに分布しています。低価格帯(10万円未満)の業者が多い一方、戸籍調査に加えて先祖の歴史調査・本格表装まで含む高価格帯のプランも提供されています。
家系図専門企業タイプの価格傾向
家系図専門企業(家樹株式会社・FAMILY STORY・家族の木・株式会社トラディション・ブルー)は、戸籍調査・家系図デザイン・先祖の文献調査・現地調査をパッケージ化する傾向があります。4系統の価格レンジは126,000円〜330,000円で、戸籍以上の追加調査オプション(文献調査・現地調査)を加えると数十万〜数百万円規模になります。専門企業の特徴は、行政書士の有資格者が在籍するケースが多く、戸籍収集と家系図デザインを一気通貫で提供する点です。
業界10社の系統別最安料金一覧(実データ)
業者の優劣を断定するのではなく、各社が公式サイトに掲載している最安構成プランの税込価格を客観的に並べました。同じ「4系統」でも納品物・調査範囲・特典が異なるため、金額だけで判断せず、各社の標準納品物を必ず確認してください。
| 業者名 | 分類 | 1系統 最安 | 4系統 最安 | 全系統 最安 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社トラディション・ブルー | 専門企業 | 12,100円 | 268,620円 | 965,580円 |
| 行政書士フカサワ事務所 | 行政書士 | 25,000円 | 85,000円 | 非公表 |
| 家系図職人 | 行政書士 | 30,000円 | 95,000円 | 非公表 |
| 家樹株式会社 | 専門企業 | 32,800円 | 129,800円 | 217,800円 |
| 家族の木 | 専門企業 | 38,000円 | 126,000円 | 非公表 |
| 斉家(Seika) | 行政書士 | 53,900円 | 152,900円 | 218,900円 |
| 家系図の匠 | 行政書士 | 55,000円 | 140,000円 | 195,000円 |
| かまくら家系図作成所 | 行政書士 | 110,000円 | 300,000円 | 非公表 |
| FAMILY STORY | 専門企業 | 132,000円 | 330,000円 | 528,000円 |
| 家系図作成代行センター | 行政書士 | 168,000円 | 672,000円 | 非公表 |
※2026年5月時点で各業者公式サイトに掲載されている最安構成プランの税込価格。納品物(巻物・額装・データ)・調査範囲(戸籍のみ/文献調査含む)は業者ごとに異なります。最終的な総額は実費(戸籍取得料・郵送料)が別途加算されます。
料金が低い業者は戸籍収集と定型家系図のシンプル構成に強み、料金が高い業者は本格表装・現地調査・先祖の歴史解説書まで含む総合パッケージに強みがあります。料金だけで判断せず、自分が何を求めているかを基準に選んでください。
戸籍取得の実費(業者料金とは別に必要なコスト)
家系図作成代行の料金には、多くの場合「戸籍取得の実費」が含まれません。戸籍の取得手数料は法務省・各市区町村の規定で定められており、業者がコントロールできない固定費です。
| 証明書の種類 | 1通あたりの手数料 | 用途 |
|---|---|---|
| 戸籍謄本(現在戸籍) | 450円 | 現役の戸籍 |
| 除籍謄本 | 750円 | 全員が抜けた戸籍 |
| 改製原戸籍 | 750円 | 戸籍法改正前の旧戸籍 |
4系統を江戸末期〜明治初期まで遡る場合、必要な戸籍は1家系あたり5〜10通、合計で20〜40通になるケースが一般的です。実費の目安は450円×現在戸籍+750円×除籍・改製原戸籍=1家系3,000〜5,000円、4系統で12,000〜20,000円程度を見込んでおきましょう。
2024年3月1日に施行された戸籍法改正による広域交付制度(法務省)により、本籍地以外の市区町村窓口でも戸籍を取得できるようになりました。この制度を活用すれば郵送請求の定額小為替の手数料(1枚200円)が不要になるケースがあります。詳細は広域交付制度で家系図用の戸籍を取得する方法で解説しています。
追加料金が発生するケース
業者の基本プランには含まれず、別途追加料金になる項目があります。総額を見積もる際は以下を確認してください。
- 巻物・額装などの納品形態:基本プランがデータ納品やプリンター印刷の場合、本表装の巻物は55,000〜220,000円程度、額装は33,000〜110,000円程度の追加料金が一般的
- 家系図の予備(スペア):贈答用や兄弟への分配で複数部欲しい場合、1部あたり38,000〜55,000円程度の追加料金
- 戸籍の判読不能箇所の解読:明治期の手書き戸籍は読み解きが難しく、解読オプションを別料金で提供する業者あり
- 系統追加:4系統プラン契約後に「やっぱり全系統にしたい」と変更すると、差額+手数料が加算されるケース
- 先祖の歴史調査・文献調査:戸籍以上の範囲(江戸時代以前)は別料金で、120,000〜648,000円程度
- 現地調査・墓石調査:先祖の出身地での実地調査は60万〜300万円規模になることも
料金トラブルを避けるため、契約前に「基本プランに含まれるもの」「追加料金が発生する条件」を見積書で明確にしておくことが重要です。
料金が安い業者と高い業者の違い
「同じ4系統なのに価格が8倍違う」のはなぜか。価格差を生む要素を整理しました。
料金が安く設定される業者の特徴
- 戸籍収集と定型家系図デザイン(PDFやプリンター印刷)に特化
- 個人事務所で固定費が低い
- 納品物がデータ中心、紙の家系図はオプション扱い
- 系統別の段階プランを用意し、必要最小限を選びやすい
料金が高く見える業者の特徴
- 戸籍調査に加えて、先祖の歴史調査・文献調査・現地調査までパッケージ化
- 本表装の巻物・額装が標準仕様に含まれる
- 家系図解説書(先祖のストーリーをまとめた冊子)が付属
- 専属の調査員・職人が時間をかけて作成
「料金が高い=悪い業者」ではなく、「料金が安い=良い業者」でもありません。何にお金をかけたいか(戸籍収集の正確性/本格表装/先祖の歴史調査)で適した業者は変わります。家系図作成代行の選び方診断で、自分の目的に合った価格帯を絞り込めます。
用途別の総額目安(実費+業者料金)
業者料金と戸籍取得実費を合算した、用途別の総額目安です。
- とにかく安く家系図を作りたい(1系統・データ納品):業者料金12,100〜38,000円+戸籍実費3,000〜5,000円=合計1.5万〜4.5万円
- 父方・母方の両家を遡りたい(2系統・標準納品):業者料金63,800〜110,000円+戸籍実費6,000〜10,000円=合計7万〜12万円
- 祖父母4人すべてを遡る本格家系図(4系統・額装):業者料金130,000〜160,000円+戸籍実費12,000〜20,000円=合計14万〜18万円
- 贈答・終活用の高品質家系図(4系統・本表装巻物):業者料金200,000〜330,000円+戸籍実費12,000〜20,000円=合計22万〜35万円
- 家系の歴史調査まで含めた完全版(4系統+文献調査):業者料金300,000〜600,000円+戸籍実費15,000〜20,000円=合計32万〜62万円
多くの利用者は「祖父母4人すべてを遡る本格家系図(14万〜18万円)」のレンジを選択しています。家系図作成代行の比較ページで各業者のプラン詳細を確認できます。
よくある質問(FAQ)
家系図作成代行の費用は最低いくらから依頼できますか?
業界10社の公開料金を集計した結果、1系統の最安は12,100円(株式会社トラディション・ブルーの基本プラン税込価格)です。戸籍取得の実費(3,000〜5,000円程度)が別途必要なため、実質的な総額は15,000〜18,000円程度が下限の目安です。
4系統の家系図作成代行の費用相場はいくらですか?
4系統の業者料金は85,000円〜672,000円のレンジで、中央値は130,000〜160,000円です。戸籍取得実費(12,000〜20,000円)を加えた総額の中央値は約14万〜18万円となります。納品形態(データ/印刷/巻物)と調査範囲(戸籍のみ/文献調査含む)によって価格が大きく変動します。
戸籍取得の費用は業者料金に含まれますか?
多くの業者で、戸籍取得手数料は実費精算(業者料金とは別)です。戸籍謄本1通450円、除籍謄本・改製原戸籍1通750円が法定の手数料で、4系統で合計1.2万〜2万円程度を見込む必要があります。一部の業者はパッケージ料金に含めているため、契約前に必ず確認してください。
料金が高い業者と安い業者は何が違いますか?
料金が低く設定される業者は戸籍収集と定型家系図のシンプル構成に強み、料金が高く設定される業者は本表装の巻物・先祖の歴史調査・現地調査までパッケージ化したサービスに強みがあります。料金差は「サービス範囲の違い」によるもので、業者の優劣を示すものではありません。
追加料金で予算オーバーしないためのポイントは?
契約前に「基本プランに含まれるもの」「追加料金が発生する条件」を見積書で明文化してもらうことが重要です。特に、巻物・額装の表装代、家系図のスペア部数、戸籍判読オプション、系統追加の差額が要注意項目です。
戸籍取得は自分でやれば安くなりますか?
2024年3月の戸籍法改正による広域交付制度の施行で、自分で戸籍を取得しやすくなりました。ただし、明治期の手書き戸籍は判読が難しく、4系統40通規模を自力で集めるには平日昼間の窓口対応・郵送請求の手続きで数ヶ月かかることもあります。時間と労力を金額に換算して判断してください。
まとめ:家系図作成代行の費用相場の見方
家系図作成代行の費用相場は、調査範囲(系統数)と納品形態で決まります。
- 1系統:12,100円〜168,000円(中央値5万〜6万円)
- 4系統:85,000円〜672,000円(中央値13万〜16万円)
- 戸籍取得実費:4系統で1.2万〜2万円(別途必要)
- 追加料金が発生しやすい項目:巻物・額装・スペア・系統追加・文献調査
- 業者カテゴリ:行政書士事務所=戸籍収集+定型家系図に強み、専門企業=歴史調査・本格表装に強み
「相場の中央値」だけで業者を選ぶのではなく、自分の目的(戸籍収集の正確性/贈答用の本格表装/先祖の歴史調査)に合った価格帯を選ぶのが、満足度の高い家系図作成につながります。家系図作成代行の選び方診断で目的に合った業者を絞り込んだあと、業者比較ページでプラン詳細と価格を確認するのがおすすめです。
料金の参考一次ソース:家系図作成代行センター 費用解説ページ、家系図の匠 料金表、家族の木 料金プラン、法務省 戸籍法改正(広域交付制度)。
