家系図作成代行を検討するとき、まず気になるのが「結局いくらかかるのか」「一番安いのはどこか」という点です。代行各社の料金は公式サイトを見比べても表記方法がバラバラで、純粋な価格順で並べた一覧はなかなか見つかりません。

本記事では、家系図ログのデータベースに登録されている代行業者の公式プランを価格が安い順に並べたランキングとして、1系統プラン・4系統プランそれぞれで掲載します。すべて税込価格で、公式サイトに掲載されている定価ベースの数字です。

本記事のスタンス:ランキングはあくまで「価格の安い順」であり、「おすすめ順」「品質順」ではありません。安いプランには安い理由(戸籍収集のみ、装丁省略、家系譜なし等)が必ずあり、用途によって最適なプランは異なります。各社の優劣は断定せず、客観的な料金情報と、安いプランで省略されがちな項目を整理します。

家系図作成代行の「安いプラン」とは何か

代行サービスの料金が業者によって何倍も差がつくのは、同じ「家系図作成」という言葉でも、含まれる作業範囲が大きく異なるからです。安価なプランで省略されがちなのは主に次の項目です。

  • 戸籍の家系図化に留まる:戸籍を取得して家系図の形に整えるだけで、装丁(巻物・額装・和綴じ)や家系譜(伝記文書)は含まない。
  • 装丁が紙印刷のみ:A3〜A1の紙印刷で納品。巻物や桐箱は別料金。
  • 系統数が1系統のみ:父方の父系のみ。4系統(父方父系・父方母系・母方父系・母方母系)に拡張すると価格は2〜4倍になる傾向。
  • 現地調査・聞き取りなし:明治以前の遡及や墓石調査、菩提寺への照会などは含まない。
  • 家系譜(家伝書)なし:先祖の人生や時代背景を文章化する家伝書は別オプション。

つまり「安さ」は「成果物のシンプルさ」と表裏一体です。贈答用に立派な巻物が欲しいケースと、まずは自分のルーツを戸籍で確認したいケースでは、適正価格帯が違ってきます。

【1系統】最安ランキングTOP5(税込価格・公式定価ベース)

1系統(父方の父系のみ)プランを、家系図ログ登録業者の中で価格が安い順に並べたランキングです。順位=価格順であり、品質や満足度の順位ではない点にご注意ください。

順位業者名プラン名1系統 税込価格納期目安業種
1位株式会社トラディション・ブルー戸籍の家系図化(ライトプラン)12,100円1ヶ月~家系図専門会社
2位行政書士フカサワ事務所シンプル家系図セット(1系統)25,000円非公表行政書士事務所
3位家系図職人家系図バリュープラン30,000円約1.5~2ヶ月行政書士事務所
4位家樹株式会社エントリープラン(戸籍調査)32,800円1〜3ヶ月家系図専門会社
5位株式会社トラディション・ブルー戸籍収集のみ(ライトプラン)33,000円1ヶ月~家系図専門会社

※ すべて家系図ログのデータベースに登録されている公式プラン(2026年5月時点の各社公式サイト表記)。

1系統最安帯の特徴

1位のトラディション・ブルー「戸籍の家系図化(ライトプラン)」と2位の行政書士フカサワ事務所「シンプル家系図セット」は、いずれも戸籍を取得して家系図の形にまとめる作業に特化したシンプルな構成です。1万円台〜2万円台で家系図作成代行が成立する理由は、装丁や家伝書を伴わず、戸籍調査と図面作成のみで完結させているからです。

3位〜5位の家系図職人「家系図バリュープラン」、家樹「エントリープラン」、トラディション・ブルー「戸籍収集のみ」も、同じく装丁や付帯サービスを最小化したエントリー帯の構成です。3万円前後で戸籍取得+家系図化までを依頼できるラインといえます。

【4系統】最安ランキングTOP5(税込価格・公式定価ベース)

4系統(父方の父系・父方の母系・母方の父系・母方の母系、つまり祖父母4人それぞれの家筋)プランを、価格が安い順に並べたランキングです。

順位業者名プラン名4系統 税込価格納期目安業種
1位行政書士フカサワ事務所シンプル家系図セット(4系統)85,000円非公表行政書士事務所
2位家系図職人家系図バリュープラン95,000円約3ヶ月行政書士事務所
3位行政書士フカサワ事務所詳細家系図セット(4系統)110,000円非公表行政書士事務所
4位家族の木シンプルプラン126,000円非公表家系図専門会社
5位家樹株式会社エントリープラン(戸籍調査)129,800円1〜3ヶ月家系図専門会社

※ すべて家系図ログのデータベースに登録されている公式プラン(2026年5月時点)。

4系統最安帯の特徴

4系統プランは戸籍取得数が1系統の数倍に増えるため、料金もおおむね1系統の3〜5倍が目安になります。1位の行政書士フカサワ事務所「シンプル家系図セット(4系統)」が8万円台、5位の家樹「エントリープラン(戸籍調査)」までが13万円弱という分布で、4系統で最も価格を抑えたい場合は10万円前後がひとつの目安帯になります。

家系図職人「家系図バリュープラン」(95,000円)のように、1系統と4系統を同じプラン名で展開し、4系統選択時に料金が積み上がるタイプもあります。比較する際は同じ業者の1系統価格と4系統価格を見比べ、追加系統あたり何円増えるのか確認しておくと、後から系統を増やしたい場合の概算が読みやすくなります。

全業者の「1系統 最安プラン」一覧(参考)

登録業者の中で最も安い1系統プランだけを各社1つずつ抜き出し、価格順に並べたものです。

順位業者名最安1系統プラン税込価格
1位株式会社トラディション・ブルー戸籍の家系図化(ライトプラン)12,100円
2位行政書士フカサワ事務所シンプル家系図セット(1系統)25,000円
3位家系図職人家系図バリュープラン30,000円
4位家樹株式会社エントリープラン(戸籍調査)32,800円
5位家族の木シンプルプラン38,000円
6位斉家(Seika)至誠プラン53,900円
7位家系図の匠1系統プラン55,000円
8位かまくら家系図作成所スタンダードプラン(1系統)110,000円
9位FAMILY STORY1系統プラン132,000円

1系統で最も安いプランは1万円台、最も高いプランは13万円台と約10倍の開きがあります。これは単純な「割安・割高」ではなく、後述するように成果物の構成が大きく違うためです。

「安いプラン」で省略されがちな項目

安いプランを選ぶときは、価格だけでなく何が含まれていて、何が含まれていないかを必ず確認しましょう。代行各社の公式プランを見比べると、安価帯では次のような項目が省略・別料金になっている傾向があります。

1. 装丁(巻物・額装・桐箱)

巻物仕立て・額装・和綴じ製本・桐箱収納などの装丁は、上位プランに含まれていてもエントリープランでは別料金であることが多いです。たとえば家系図職人ではA-01(お手軽)→A-02(標準)→A-03(和とじ無地)→A-04(和とじ金襴)の順に装丁が豪華になり、価格も段階的に上がります。

2. 家系譜・家伝書(先祖の物語の文章化)

戸籍だけでは「いつ生まれて、いつ亡くなったか」しかわかりません。先祖の人生や時代背景を文章化した家伝書・家系譜は、上位プランにのみ含まれる構成が一般的です。FAMILY STORYや家樹「本格家系図セット」のような上位プランは、この文章化に大きく価格を割いています。

3. 現地調査・墓石調査・菩提寺照会

明治19年式戸籍より前の代を遡るには、戸籍だけでは情報が足りず、墓石調査・菩提寺への照会・除籍簿の追跡が必要になります。安価帯のプランでは明治以降の戸籍取得までで完結することが多く、それ以前の遡及調査は別料金になります。

4. 系統数

同じ業者でも、1系統と4系統では料金が3〜5倍違います。安いプランを比較するときは、必ず「同じ系統数」で比較することが大事です。1系統最安と4系統最安を混同しないように注意しましょう。

5. 戸籍の取得通数の上限

一部の業者では「取得戸籍が◯通までは定額、それを超えると1通あたり追加料金」という構成があります。先祖が地方を転々としていた家系では戸籍数が増えやすく、追加料金で総額が変わることがあります。

安い業者を選んで後悔しないための注意点

「安い順ランキング」を見て上位から選ぶ前に、用途と成果物がかみ合っているかを必ず確認してください。安いから悪い・高いから良いではなく、目的に対する適正価格があるという考え方が、後悔を避ける最大のポイントです。

注意点1:贈答・記念用なら「装丁」が必要

父母の還暦祝い、結婚式、敬老の日などで贈答用として家系図を贈りたい場合、紙印刷だけのエントリープランでは見栄えがしません。巻物・額装・桐箱が含まれる中位以上のプランを最初から検討した方が、追加注文より総額が安くなることが多いです。

注意点2:自分で戸籍取得ができるなら「戸籍代行」は不要

2024年3月から戸籍の広域交付制度が始まり、最寄りの市区町村窓口で全国の戸籍をまとめて請求できるようになりました(出典:法務省)。自分で取得する手間を許容できる場合は、戸籍取得を自前で済ませ、業者には「家系図化のみ」を依頼することで費用を圧縮できます。

注意点3:行政書士有資格者かを確認

戸籍の代理請求は、行政書士・司法書士・弁護士など「職務上請求」が認められた士業のみが代行できます(出典:日本行政書士会連合会)。資格を持たない事業者が戸籍取得を代行することは法的にできません。家系図ログ登録業者はすべて行政書士有資格者で対応していますが、業者を選ぶときは公式サイトで行政書士登録番号・事務所所在地が明示されているかを確認してください。

注意点4:契約前に「総額」を見積もりで確認する

定価表示と実際の総額が違うことがあります。具体的には、戸籍の通数追加・遠方分の郵送代・系統追加・装丁オプションなどです。契約前に「総額の見積書」を取得し、追加料金が発生する条件を文書で確認しておきましょう。消費者契約に関する基本的な考え方は消費者庁の消費者政策ページでも示されています。

注意点5:納期に余裕を持つ

戸籍の取り寄せは郵送ベースで進むことが多く、1系統で1〜2ヶ月、4系統で2〜6ヶ月かかるのが一般的です。「父の誕生日に間に合わせたい」のように期日があるなら、最低でも3ヶ月前には発注しましょう。

AI診断で「予算ベース」の業者検索ができます

「結局自分の場合はどの業者・どのプランがいいのか」を判断するのは、料金表を眺めるだけでは難しいです。家系図ログでは、予算・系統数・用途・希望納期を入力すると、データベースから条件に合う業者・プランを提案するAI診断ツールを用意しています。

「1系統で3万円以内」「4系統で10万円前後・贈答用」「装丁は必要・現地調査は不要」など、条件に合うプランを横断的に見比べたい場合は 家系図作成代行 AI診断 から条件を入力してみてください。業者比較ページでは、各社の料金プランを一覧で並べて見ることもできます。

FAQ

Q1. 家系図作成代行の最安はいくらからですか?

A. 家系図ログ登録業者の中では、1系統プランの最安が12,100円(株式会社トラディション・ブルー「戸籍の家系図化/ライトプラン」)です。ただしこのプランは戸籍を家系図の形にまとめる作業に特化しており、装丁や家伝書は含みません。

Q2. 4系統で一番安いプランはどこですか?

A. 家系図ログ登録業者の中では、4系統プランの最安が85,000円(行政書士フカサワ事務所「シンプル家系図セット/4系統」)です。同じく装丁・家伝書を含まないシンプルな構成です。

Q3. 安いプランと高いプランは何が違うのですか?

A. 主な差は次の4点です。①装丁の有無(巻物・額装・桐箱)、②家伝書(先祖の物語の文章化)の有無、③現地調査・墓石調査の有無、④系統数。これらが含まれるほど価格は上がります。安い=品質が悪いではなく、含まれる作業の範囲が違うと理解するのが正確です。

Q4. 自分で戸籍を集めれば安くなりますか?

A. はい、自分で戸籍を取得して業者には「家系図化のみ」を依頼すれば、戸籍取得分の代行料金を節約できます。2024年3月から始まった戸籍の広域交付制度により、最寄りの市区町村で全国の戸籍をまとめて請求できるようになっています。

Q5. 安い業者を選んで失敗しないコツは?

A. ①用途(贈答/自分用/調査用)を先に決める、②同じ系統数・同じ装丁レベルで価格を比較する、③契約前に総額見積書を取得する、④行政書士登録番号を確認する、の4点です。

まとめ

家系図作成代行の「安い順ランキング」は、価格が安い順に並べただけのデータであり、おすすめ順や品質順ではありません。1系統で1万円台、4系統で8万円台から代行を依頼することは可能ですが、これらのプランは戸籍の家系図化に特化した構成であり、装丁や家伝書を含めるとさらに料金は上がります。

安く済ませる現実的なアプローチは、①用途を絞る、②自分で戸籍取得(広域交付制度の活用)、③装丁を最低限にする、④系統数を絞る、の4つです。逆に、贈答や記念用で見栄えが重要な場合は、最初から中位以上のプランを比較した方が満足度が高くなります。

本記事のランキングは2026年5月時点の各社公式サイトに掲載されている定価ベースの価格を、家系図ログのデータベースから抽出したものです。最終的な契約金額は見積書で必ず確認してください。条件別の業者検索は AI診断ツール 、料金一覧の横断比較は 業者比較ページ をご利用ください。

参考にした一次ソース
法務省「戸籍の広域交付制度について」
日本行政書士会連合会 公式サイト
消費者庁 消費者政策